建築的な仕掛けで都市型住宅の壁面緑化を実現!!

敷地が狭いからこそ外部と内部の良好な関係性を

住宅の設計上、外構部分はどうしても後回しになりがちで、植栽のイメージはあっても室外機などを設置してみると、思いのほかスペースがないことに気づくこともあるでしょう。狭小地では外構植栽が建物に近づきすぎて一体化してしまう光景もよき見受けられ、都市型住宅の外構設計は壁面緑化をはじめ、屋上、屋根、室内緑化とますます重要になってきています。住宅の壁面緑化は植物が育ちすぎてしまわないように、取り換え可能な木製フレームにネットをはることで実現できますよ。主に蔓性植物を使いますが、さまざまな種類があるので緑化する目的や位置により使い分けましょう。

一年草と多年草を使い分けて

壁面緑化に使う植物はゴーヤやヘチマ、朝顔などの一年草タイプやジャスミンやアイビーなどの年をまたいで成長する多年草タイプがあり、窓の近くには一年草を植えましょう。春から夏にかけて成長しますので、強い日差しを遮り、秋には枯れてしまうので、蔓を回収すれば冬は暖かい日差しを室内に取り込むことができますよ。一方、窓のない壁面や一年中目隠ししておきたい場所には多年草を植えるといいでしょう。夏は壁の取得熱を軽減し、一年中緑があって、いつも身近に自然を感じることができます。また、蔓性植物は花や実を楽しむこともでき、大きく窓をあければ蒸散作用で外気温よりも涼しくなった風を室内に呼び込むことができるでしょう。

住み手が積極的に緑化を

蔓性植物での壁面緑化は、まるで雑木林の木陰にいるような気分にさせてくれるでしょう。また、木製フレームの横木にスノコ状の板を渡し、窓台やバルコニーを造れば窓とフレームの間のスペースを室内から延長した半戸空間として使え室内に広がりを与えられますよ。そして、木製フレームを使用して壁面緑化をすれば、室内環境を整えることもできます。住まいに緑ある風景を添えることは暮らしを生き生きとさせてくれるでしょう。住み手が積極的に緑化に関わることで豊かな外構を手に入れることも可能になりますのでトライしてみましょう。

壁面緑化は建物の断熱性を向上し、地域の気温上昇を抑える利点があります。その一方で使用する植物の植生によっては周囲の景観にそぐわないケースもあるため、実施する際は事前の確認が不可欠です。